しぁんくれーる
・住所:京都市上京区河原町通荒神口電停前
・開店:1956年4月
・レコード枚数:約4000枚
・よくかかるレコードの特徴:50年代〜60年代のモダンジャズ
・生演奏:毎月第3日曜正午より1:30PMまでレコード・コンサートが開催されていた。解説に久保田高司氏。毎月違うテーマで趣向をこらしていた。(易しいジャズ・クイズでLPレコード他をプレゼントという企画もあった)
・オーディオ:(A)マッキントッシュ・MC2105, C28 (P)デュアル・129 (S)JBL・4530BK ・閉店:1990年
・エピソード:客層は大学生や女性ファンも多く、学生のみならずサラリーマンの常連も多かった。 正確な店名表記はひらがなで「あ」が小さい「しぁんくれーる」、店のネオンサインはカタカナ表記だった。大変有名店、伝説のお店でエピソードには事欠かない。 オーナーの星野玲子(1927-1996)氏の説明に寄ると「しぁんくれーる」とはフランス語で「明るい田舎」という意味。荒神口あたりの雰囲気から名付けたそう。後に巷で言われた「思案に暮れるから名付けられた」というのはデマのよう。 ジャズ喫茶の草分け的存在で、1Fはクラシック喫茶、2Fがジャズ喫茶だった。 マイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ、アート・ブレイキー、ルイ・アームストロング、セロニアス・モンクといった大物ジャズ・ミュージシャンと親交があり、来日して関西に来た際のアテンドをしていた。また彼らも店に立ち寄っていた、とりわけマイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズと親しかった。 倉橋由美子の小説「暗い旅」(東都書房、1961年)の舞台として登場。高野悦子「二十歳の原点」 70年代には同志社大学の学生が入れ替わりバイトをしていた。ママが怖いとのエピソード多数。リクエストでレコードがかかっても気に入らない盤だとママがボリュームを下げたらしい。古いマッチデザインには「ジャズ」という文字は入ってない。最後1990年のアルバイトの時給500円。 <REMA>は姉妹店