京都ジャズ喫茶妄想回顧録6

|エピソード6|@MAP「ロック喫茶」 学生生活が3年目を迎えた頃、私は当時の彼に連れられて時々ロック喫茶に行っていた。私にとって二人目の彼はロックにハマる音楽少年で、普段は男友達と通うそのロック喫茶へある日を境に時々連れて行ってくれるようになった。 ロックは私の趣味ではない。けれど、音楽の世界に熱中している彼の姿を見るのが好きで「MAP」へ一緒に行く時間は私にとって初めて覚える喜びだった。そんな私の心もようをきっと彼は今も知らない。必然的にロックにも多少の知見を持ち始めた私を「趣味を共有できる人」と感じていた節がある。...