京都ジャズ喫茶妄想回顧録

|エピソード1 |@BOZA「ヘレン…」 1970年代、京都。地元の京都人も唸る暑い日だった。 今日も数年前にオープンした小さなジャズ喫茶を開ける。地下にある我が店には長年をかけて収集したアフリカの仮面で壁一面を飾っている。レコードと並ぶ私の自慢だ。 店名は「BOZA」。毎日、学生たちが入れ替わりやってくる。ほとんど話したことはないが、顔を覚えてしまった若いお客ばかりだ。大金をはたいて買ったアルテックA-7に耳を傾け、じっと聴いてくれる。 今日はオーネット・コールマンからいこうか。...